夏枯れ
2025年07月08日(火)
昨日は七夕でトリプルセブンの日だった。
「777」は縁起が良いとも言われるが、相場においては、今年の七夕は転換点だったのかもしれない。
時差のある米国では、トランプ大統領が関税に関して、日本に対して25%の関税をかけると通告最後通告を発動する日となった。
関税の実施は8月1日、まだ二十日以上の間があって、交渉は可能だが、参議院選挙もあって、20日が過ぎるまでは動きが取れないのが、石破内閣ではないか。
トランプ大領領が送った書簡の宛先は、Dear Prime Minister、となっていて、固有名詞が入っていない。
米国も日本をしっかりと分析しているようにみえる。
仮に自公が惨敗となれば、政権維持も危うい、と見られているのかもしれない。
今回の25%関税の日本経済に与える影響は、証券会社の試算によると、上場企業の利益は10%程度の減益を見込む見方も出てきている。
なのにここまで日本株が好調を維持できた背景としては、自社株買い、配当、そして、大型のTOBによる株主への現金流入などがあって、単に「需給」良かったと言い切れるのではないか。
その需給の玉が出尽くしたのではないか。
そして、この先は、ファンダメンタルズが市場の動向を決めるといえそうだ。
加えて、政治情勢もあって、動きにくいマーケットになる。
季節が夏と言うこともあるが、いわゆる、夏枯れ相場になるのではないか。
積極的な買いが入らず、売買が低迷して、薄商い、となれば、指数は動かしやすくなる。
昨年8月上旬の急落を演じるやからも出てこようというものだ。
この先は各種イベントの日程を見ながらリスクを見ていくほうがよさそうだ。
まずは、参議院選挙、次は、日米の金融政策(FOMCと日銀政策決定会合)、そして、8月1日の関税実施日、という流れの中で、1Qの決算発表に動いていく。
8月第2週後半あたりには、大勢が見えてくる。
外国人投資家は8月はサマーバケーションで市場を去るのだが、そこが狙い目と言う海外勢もいる。
いずれにしても、ここからお盆明けまでは、大きなボラを伴う動きには注意すべきだろう。