Market Eye

最新記事
記事一覧
次の記事
 

身の丈の老後

2026年09月25日(金)

昨日、60歳から1億円、の本を読んだ感想を書いたら、アメブロで、良いね!が多くついた。



キーワードは、1億円、なのか、60歳から1億円、なのかわからないが、自分に当てはめると、老後の資金について、すごく気になり始める年齢が60歳=還暦ということではないか。



60歳と言う年齢は、還暦、と呼ばれるが、何もめでたい年齢ではなくて、大企業においては、役席から降りる年齢、再雇用が始まる年齢、つまり月額報酬が下がる年齢でもある。



そうなってみて初めて老後の生活にかかる「お金」のことを真剣に考えるようになる。



年金定期便なんて、真剣に見なかったのが、いつから、いくらもらえるのか、その金額を1円でも増やすにはどうしたら良いのか?をマジで考えるようになるのが60歳、還暦ということだろう。



そしてもう10年前くらいから、年金だけで生活できないので、2000万円程度の預貯金が必要なんて言われ始めたが、ここに来て、インフレが加速して、年金暮らしは難しく、2000万円あっても心もとないようになってきた。



書店に行けば、1億円をいかにつくるか、を題材にしたマネー本がなんと多いことか・・・・・



やはり、老後を考え始めた時に、1億円あれば、安心できるのだろう。



その意味では、老後資金のことを考え始めたとき、つまり60歳=還暦から、1億円を作ることができればもう何も心配ない、ということになるのだろう。



もし仮に、60歳になったときに、運用できる余資が2000万円あれば、70歳までに2~3倍程度にすることは可能かもしれないが、5倍以上となると、それは一筋縄ではいかないことになる。



昨日の92歳の投資家は、8年かかって株式投資で資産を2倍にしている、この方をもってしても、8年で2倍、ずぶの素人が同じことをやるのも難しいのに、それ以上のパフォーマンスを投資で得るのは至難の業と言えよう。



資産作りに裏技はない。



60歳になって考えることは、まずはこつこつと仕事することに限る。



それも、社会保険がある職、長く続ければ、年金が増える、そして、毎日、仕事をしていれば、お金が減らない。



余裕があれば、NISAで非課税の投資をやる。 この場合、インデックス投資で良い、インフレの時代は、名目GDPは増えるわけで、株価は名目GDPに連動するからだ。



仮に仕事を70歳まで続ければ、どうなるのかを計算してみたらどうだろう。



受給する年金は増えて、手元の現預金とNISAの投資は60歳の時よりも多くなっているに違いない。



平均余命を85歳とすれば、あと15年をどう生きるのか?を考えた時に、気力と体力があれば、もう少し働けばよい、もう疲れたとなっても、たぶん、60歳のときのような不安は解消されているのではないだろうか。



その時に、ここから1億円を作る必要があるのかを考えれば、おそらく、いまさら1億円はあってもいいけど、そこまでなくても大丈夫と考えるのではないだろうか。



このように考えると、人は健康であれば、仕事はできるし、仕事を続ければ、食っていくだけは問題がない、10年、15年と仕事を続けて、ふと気が付けば、老後資金もそんなに必要なくなっているのではないか。



上を見たらきりがない、下を見てもきりがない、身の丈で生きることがなによりも肝要だということを忘れずに生きたいものだ。


#年金
#還暦
#老後
#仕事
#60歳
#老後資金
#NISA

最新記事
記事一覧
次の記事
 

プロフィール

西堀敬(にしぼりたかし)

西堀敬(にしぼりたかし)

IPOジャパン編集長
(株)日本ビジネスイノベーション代表取締役
日本テクニカルアナリスト協会検定会員

1960年滋賀県生まれ。大阪市立大学商学部卒。和光証券(現、みずほ証券)の国際部、ウェザーニューズ財務部長、米国系Eコマース会社の日本法人 CFO&COO、IRコンサルティング会社取締役を経て、2011年より現職。上場会社の社外取締役を複数兼務する。
また、2002年より東京IPO編集長、2015年12月よりIPO No.1サイト『IPO Japan』を監修、編集長に就任。TV出演や経済誌への執筆、セミナーや講演会などIPOの第一人者として市場の啓蒙・発展に尽力している。

著書に『改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』(すばる舎)、『IPO株の本当の儲け方』(ソフトバンククリエイティブ)。


最新の記事一覧